脊椎(腰椎)麻酔を経験|感覚、注意されたこと、感想|いぼ痔の手術を受けた作業療法士より
こんにちは。
みつひろです。
先日、ぼくはいぼ痔の手術のために脊椎(腰椎)麻酔を受けました。その経験談をまとめます。当然と言えば当然ですが、信憑性、信頼性は、論文や医療機関の説明を優先させてくださいね。
人生初の貴重な経験でしたので、ぼく自身の忘備録です。ニュアンスなどは細かく書いていますので、気になる方に読んでいただければ良いかなと。人によっては不安の軽減に、もしくは不安を煽ったりするかもしれませんが、あくまで感想となりますので予めご了承ください。
この記事のもくじ
- 脊椎(腰椎)麻酔の経験をまとめます
- 脊椎(腰椎)麻酔を受けるに至った経緯(いぼ痔です)
- 麻酔に関する事前の説明
- いざ注射、感覚の変化と経過
- とにかく不安だったこと(おしっこ)
- 煩わしい悩みからの解放
- 感想のまとめ
スポンサードサーチ
脊椎(腰椎)麻酔を経験|感覚、注意されたこと、感想のまとめ
初めに麻酔の大雑把な感想のポイントだけお伝えします。
触られてる感覚はうっすらと
ジーーーンとした痺れ
次第に回復していく
最後に尿意が回復
ぼくは感じたのは正座をひたすら我慢した時に経験したことのある感覚でした。次から経緯や麻酔後の経過などを書きます。
脊椎(腰椎)麻酔を受けるに至った経緯(いぼ痔です)
まず、「なぜ麻酔を受けるに至ったか?」ですが、ぼくのきっかけは「いぼ痔」です。痔の程度にもよりますが、切除した方が良いと決めまして手術を受けることになりました。その手術の過程での脊椎(腰椎)麻酔ですね。
痔は、自覚はなくとも多くの人に存在するようですよ。気になる方は次の記事もチェックしてみてください。
【うんちはいきまずに】いぼ痔になった作業療法士が踏ん張らない排泄を解説します|骨盤底筋群のケア – ちくし夫婦のブログ
日頃のうんちで息んでませんか?実はいぼ痔のきっかけを自分で作っているんですよ。あなたも隠れ痔があるかもしれません。
麻酔に関する事前の説明
手術の前日には、手術の説明の中に麻酔に関する内容もありました。
麻酔の作用
痺れて痛みを感じなくなる
2〜3時間で効果が薄れてくる
麻酔の副作用
血圧低下
悪心嘔吐
頭痛
排尿困難
発生頻度としては少なく時間の経過とともに改善するものであることでした。仮に発生したとしてもすぐに対処してくれます。病院ですしね。特に心配はしてませんでした。
いざ注射、感覚の変化と経過
待機〜麻酔の注射まで
手術当日には水分補給や、点滴の準備が行われ、食事の後には、安定剤も服用しましたよ。安定剤らしいのですが、それを見て少し不安になりましたね。
いざ順番が周ってくると呼ばれ、徒歩で手術室に移動しました。
手術室に入ると手術する部屋の前に待機する部屋があり、そこでストレッチャーに乗り、血圧や体温、心電図、血中酸素を測定するための機器を付けました。呼ばれるまで待機です。
呼ばれて手術室に入ると、ストレッチャーから手術台に移され、早速麻酔となります。
いざ注射
注射するときの姿勢は、横向きになりダンゴムシみたいに丸くなります。丸くなるのは、連なる背骨同士の間を広げるためであり、注射が刺しやすくなるようにですね。
あとこの時には厳重に抑えられます。動くと上手く刺さらず、脊髄を傷つけたりと失敗のリスクを避けるためです。
消毒は、普通の注射よりも厳重でしたよ。刺す場所を中心に広く2度ほど重ねて消毒です。
針を刺された時の感覚としては、点滴などでちょっと太めの針を刺されたくらいの痛みでした。チクッとしたのは分かりますが、後の麻酔液を入れられている感覚はありませんでしたよ。
注射〜手術まで(およそ3分間の変化)
刺された直後から動けなくなるわけではなく、横に丸まっていた状態から自力でうつ伏せになりました。(ぼくの場合はうつ伏せで行う手術)
そのまま3分ほど待機です。
その3分の間、まず感じたのははじめに刺された場所を中心にじんわりとした暖かさでした。暖かい手で触れられているような優しい感じです。
次に両腿の外側からジワっと痺れる感覚が広がっていきました。強い痺れというわけではありません。力を入れてみても正座の痺れのような不快感はありませんでした。
いいタイミングで助手さんが痺れの経過を口頭で説明してくれていたので、安心することができました。
「今お尻の穴に力を入れてみてください。どうですか?」「足はまだ動かせますよ」と言った具合にぼく自身も確認できたので、面白く感じられました。
実際に、力を入れる感覚については、お尻の穴を閉めることがまずできなくなりました。その時は足先を動かすことができましたが、数十秒後には足先にも力が入らなくなっていました。
3分経過した後の感覚のチェックでは、先生により痛み刺激を入れられたとのことですが、全く痛みは感じなくなっていました。結構な強さの痛い刺激らしいです。「ほぅ」と感心するしかできませんでした。
手術中
いざ体を固定されたり切られる辺りでは局所麻酔もされていたようですが、もはや何をされているか、刺された感覚なんてわかりません。
感じられることといえば、注射された辺りの暖かさと、手なのか何なのかを腰の上に置かれているような感覚でした。触られている感覚は何となく残っている状態です。腰より上の感覚や運動は保たれているのに、不思議な感じでしたね。
触られている感覚はあるんですが、両脚は丸太みたいに2本揃えられて真っ直ぐなままなんだろうなって程度でしかわかりませんでした。他に感じられたことは、「今は引っ張られているのかなぁ?」って印象の押されている時のような感覚を受けるくらいでしたよ。
痺れも「ジンジン」というよりは、「ジーーーーーン」がやんわりと続いている感覚です。
割とガツガツと動かされている感じはあるのですが、それもわからないですね。「もうどうにでもなれ」というか「なるようにしかならない」ってイメージかなと。されるがままです。
匂いは問題なく感じられます。電気メスで切られた時には、焼かれたんだろうなと匂いがしてました。この時も先生や助手さんが声かけしてくれていたので問題ありませんでしたね。
うつ伏せで首がキツくなったりしてましたので、頭の向きを変えたりしてましたが、頭痛はありませんでした。いつの間にか終わってたなという感じです。
手術終了〜ベッド上待機1時間まで
うつ伏せの状態から自力では戻れません。なので、数人の方から全介助で仰向けに体位を変えてもらいました。
ストレッチャーへの乗り移りも動かせないので全介助です。
以前は、ぼくがする側(作業療法士としての業務)だったので不思議な感覚ですよね。快適でした。
手術中は終始、話ができたので不安はなかったのですが、終わってからは緊張の糸が切れたというかホッとしたので、後になって不安が強くなった感じがしてました。すぐに不安に思っても仕方ないなと思い、結果、「無事に終わった」と、安心が大きくなりました。
ストレッチャーから寝室ベッドまでは、手術室のスタッフさんたちと別れ病棟のスタッフさんがお迎えに来てくれました。手術に行く前と同じ方だったので、この時にはホッとしたのを覚えています。
ストレッチャーからベッドへの乗り移りも全介助でした。その後は血圧や体温などのバイタルと点滴の確認を行ってもらいました。術後1時間は水分も取れません。この辺り、意識はしっかりしてますが、あまり覚えてません。何もできないので寝ぼけてたのかも。
感覚は、相変わらずジーーーーーンとしており、動かせないままです。触られた時の感覚もぼんやりある程度なのも変わってません。
背中に敷いたタオルを整えるために、介助されながら左右に寝返りますが、足は2本綺麗に伸びた丸太のようについてくるような感覚がある程度でした。
何事もなく1時間が経過し、痛み止めを飲みました。ベッドの頭側を少し上げてもらいストローで飲みましたよ。あまり頭を上げすぎると、麻酔の影響で頭痛が起きる可能性があるとのことでした。ぼくはその後も頭痛を感じることなく済みましたよ。
術後1時間〜5時間まで
眠り込むこともあってほぼ動かず状態でした。点滴の確認などで看護師さんが来てくれてましたが、質問にちょろっと返事をした程度です。
動きは、術後のおよそ2時間くらいで次第に脚の付け根(股関節)と足先を意識して動かせるようになってきました。実際に麻酔の効果が薄れてくるのも2〜3時間とされていましたので納得です。
5時間ほどで術創部(切られた部位)は、「徐々に痛みが出てきたのかな?」という感じです。切られてはいますが、痛みをはっきりと感じることはありませんでした。
術後5時間となれば、トイレにも行けるようになると事前の説明がありましたが、まだ尿意は感じず、漏らさないかと心配していたのが正直なところです。我慢しているとか、出そうだなとかすらわからなかったんですよね。5時間以前に、もし下腹部が圧迫された感じがある場合は、導尿や尿器を使ってのおしっこをする必要があります。
術後5時間以降〜12時間程度
トイレに行けるという説明通り、実際に5時間経過した辺りまでには、思う通りに足を動かせるようになっていました。痺れも若干は残っているかなという程度ですが、正座の痺れが治る過程で感じる激しい「ジンジン」ではなく、スーッと良くなっていった感じです。
起きれるんですが、起きないまま、ぼくは6時間経過するまで起きませんでした。尿意もまだはっきりってわけではなかったんですよね。「でも(尿意が)何となくあるなぁ」となり、看護師さんに付き添ってもらいトイレに向かいました。(初めのトイレは付き添いが必要です)
歩き始めは、踏み出した時に膝がガクッとなりそうになりましたが、無事自力で支えることができましたよ。その1度だけであとは修正できました。やはり危ないですね。
トイレでは、いざおしっこをしようとしてもすぐには出ません。出ないというか、痛むのが怖くて力を入れ切れなかったんですよね。深呼吸しながら恐る恐る出したのを覚えています。ジワジワと集中できてから、無事に出始めました。
やはり6時間我慢していた、事前にスポーツドリンクを飲んでいた、ということもあり結構な量でした。最後に男性は尿を切るように骨盤底筋に力を入れる(妻にはよくわからないと言われた)のですが、この時から傷に痛みを感じるようになりました。もうですね、それ以降は痛みが怖いです。
頭痛に見舞われることはありませんでした。ずっと寝ていたのが良かったのかもしれませんし、痛み止めが効いているのかもしれませんしで何ともいえませんが、気をつけるべき事は気をつけるに限りますね。
6時間後に行った1度目のトイレ以降、痺れは完全になくなりました。
最後までぼんやりしていたのは、尿意ですね。
漏らすのが嫌だと4時間後の夜中になってトイレに行ったのですが、おしっこは出なかったんですよね。何となくの尿意はあり、少し力を入れてみようとするも、痛みが怖いし、おしっこ出ないしで、血の気が引き冷や汗をかきました。その時が手術よりも怖かったかもしれません。
その2時間後に仕切り直して行ったトイレ(術後12時間後くらい)では、無事におしっこが出まして、ようやく麻酔の効果が切れたのかなと思えました。
とにかく不安だったこと
麻酔では、実際に尿意で悩まされたのですが、手術前から不安だったのもおしっこについてでした。おしっこといっても、導尿です。
先の感想の中で、麻酔下で「もし下腹部が圧迫された感じがある場合は、導尿や尿器を使ってのおしっこをする」と書きましたが、この導尿が特に不安でした。せずに済むならしたくないなと。やっぱり管は入れたくないなと思ってたんですよね。麻酔は経験するのに好奇心も持てましたが、基本的に怖がりなんです。
命に関わる場合を除いて、できる事ならしたくないという意識です。といっても、病気に関しては全てそうですよね。病気にならないように、手遅れにならないように「予防」をこれからも意識していこうと思います。
煩わしい悩みからの解放
以上のように、脊椎(腰椎)麻酔下での手術を経験したのですが、貴重な経験をすることができました。といっても、本当なら経験しなくてもいいことなんですけどね。病気にならないのであればそれに越した事はありません。
しかし、病気になってしまい手術を必要とするのであれば、麻酔の効果は凄まじいものだなと感じることができました。おかげさまで、今までの煩わしさ、辛さから解放されると思うと嬉しくなります。
今この記事をかいている時点(術後14日目)では、まだ痛みがあり辛い時期なんですが、次第に回復していることはわかります。この経験も前向きに捉えることができていますよ。
スポンサードサーチ
感想のまとめ
この記事では、ぼくが脊椎(腰椎)麻酔をするに至った経緯、麻酔を受けて感覚の経過や気持ちの変化、関連する感想をまとめました。
触られてる感覚はうっすらと
ジーーーンとした痺れ
次第に回復していく
最後に尿意が回復
誰しも共通ではなく人により差はあると思いますが、あくまでぼくの経験談でした。怖さや不安もあるけど怖いもの見たさもある、手術のためなら仕方ない、そんな感じかな。貴重な経験をすることができました。
初めにもお伝えしましたが、医学的な内容なのであくまで参考程度にしてください。
下のボタンは、ぼくの公式ラインです。お問い合わせにご活用ください。「LINEはやってないわ」って方は、ブログのお問い合わせよりお問い合せください。
こちらいぼ痔の手術後の経過をまとめました
いぼ痔の手術後、完治するまでの期間と経過のまとめ|退院までは2週間だけど、その後もキツかった | ちくし夫婦
いぼ痔になり結紮(けっさつ)切除術という手術を受けました。入院期間は2週間でしたが、その後もキツかったんですよね。完治までは2ヶ月ほどとみていて良いと思います。その他にも手術を受けるにあたって気をつけた方がいいことなどをまとめました。ぜひご覧ください。