いぼ痔の手術後、完治するまでの期間と経過のまとめ|退院までは2週間だけど、その後もキツかった
- いぼ痔の術後、治るまでどのくらいかかるの?
- 手術すればスッキリ治るのか?
まず、いぼ痔の術後から完治までの期間は、半年ほどです。もしくは、それ以上かもしれません。
「長いなぁ」と思いましたか?
よく言われる「手術すれば後が楽だよ」も、確かに楽になりますが、実は思った以上につらい期間を乗り越えてのものでした。
今現在、痔で悩んでいる方やこれから手術を控える方たちの参考になれば幸いです。
※いぼ痔以外の切れ痔や痔瘻とでは治療が異なります。
もくじ
- いぼ痔の手術について
– 完治までは半年(6ヶ月)
– 「手術は受けて良かったのか?」 - 術後の状態|期間ごとのまとめ
– 術後〜2週目まで:つらく、しんどい、そのまま退院
– 〜1ヶ月目:何するにも痛い、椅子に座るのもジワっと
– 〜2ヶ月目:ノロノロ生活、2週ごとの外来受診が恐怖
– 〜6ヶ月目:違和感と排泄時の痛みが残る、便が細い、運動○
– 〜7ヶ月目:痛みほぼ消失も違和感あり、便が太くなる
– 術後経過のまとめ - 入院、手術をするにあたって気をつけたいこと
– 入院する時期とタイミング
– 風邪
– 気をつけたいことのまとめ - この記事のまとめ
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いぼ痔の手術について
うーん、完治まで半年以上です。つらいですよ。
怖いこと言ってすみません。でも、つらかったんです。
ただ、結果的に手術してよかったです。
完治までは半年
医療機関のサイトや文献では、簡単に数ヶ月と書かれていすが、半年ちょいかかりました。想像以上に長かったです。しかも、つらかったんですね。
実際、「今でも完治と言えるのだろうか?」という状態です。違和感と便が硬い時には排泄時の痛みが残っています。
なんとなくですが、この後も完全に消失することはなさそうです。
いぼ痔の手術は受けて良かったのか?
受けて良かったです。
実際、いぼ痔をお持ちの方は、毎日わずらわしさに悩まされているのではないでしょうか?
手術を受ければ、もちろん解放されます。
完治までの期間は長いんですが、パパッと済ませてしまった方が残りの人生は間違いなく快適で楽ちんです。
後悔があるとすれば
この記事でまとめた情報を事前に知っておきたかったです。
完治までの具体的な期間や術後の症状など詳しく知っておけば、もう少し気持ちの準備などができたのではないかなと。その点は後悔ですね。
これからの方達の参考になればと思います。以下は、術後の経過です。
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術後の状態|期間ごとのまとめ
- 術後〜2週目まで:つらく、しんどい、そのまま退院
- 〜1ヶ月目:何するにも痛い、椅子に座るのもジワっと
- 〜2ヶ月目:ノロノロ生活、2週ごとの外来受診が恐怖
- 〜6ヶ月目:違和感と排泄時の痛みが残る、便が細い、運動○
- 〜7ヶ月目:痛みほぼ消失も違和感あり、便が太くなる
ざっとお伝えしてますが、処置や薬が必要なくなるまでは2ヶ月です。それ以降は、痛み、違和感、たまに出血とがありますが、それらが徐々に少なくなっていく感じになります。
術後〜2週目まで:つらく、しんどい、そのまま退院
術後〜2週目までは、とにかくつらくてしんどい状態でした。
「まぁ動けるようになったかな?」程度で退院を迎えます。
同じように言っては失礼ですが、このお尻の痛みを感じた時ほど、産後の妻や世の中のママたちへの尊敬の念が強く芽生えました。
痛み | ジンジンとくる強い痛みです。 動けばもちろん痛いので、 覚悟しながら動いていました。 痛みで目覚めることも。 |
トイレ | おしっこもうんちも、 ジワっと出さないと痛いですよ。 水分摂取量と下剤とで調整します。 |
薬 | 2種類の薬を効果が切れる前に 飲み続けていました。 ひどい場合は点滴対応もされます。 痛みは我慢せずに伝えましょう。 |
処置 | ガーゼ交換と入浴後に軟膏をつけます。 浸出液が出ますので、1日/3〜5回は 交換がします。 出血も目立ちます。 |
運動 | ほぼできません。 関節を動かさず筋トレしてました。 円座の有り難さを知りました。 |
〜1ヶ月目:何するにも痛い、椅子に座るのもジワっと
この時期は、確かに動けるようになってくるのですが、相変わらずゆっくりと慎重に動かなければ痛みがひどい状態です。
家だと水分摂取や食事、トイレの管理も簡単ではなくなりますよ。
環境の変化に注意が必要ですね。
痛み | ジンジンした痛みは無くなります。 動けば痛いのは変わらずです。 むずがゆいことが多くなります。 |
トイレ | 変わらず痛いのでソーッと出してました。 水分摂取量と下剤管理は継続です。 |
薬 | 継続して飲んでますが、1種類に。 頓服は必要なくなります。 |
処置 | ガーゼ交換と入浴後に軟膏をつけます。 浸出液が出ますので、1日/3〜5回は 交換がします。 臭いが気になりました。 出血はあったりなかったりに。 |
運動 | 歩く程度は臆せずできるようになります。 運動不足で疲れやすくなってました。 バイクに乗るのはまだ早かった。 |
〜2ヶ月目:ノロノロ生活、2週ごとの外来受診が恐怖
相変わらず動きは遅くノロノロ生活が続きます。
疲れやすくもなっているので、体力回復のためになるべく動くようにしていました。
痛み | 動けば痛いのは変わらずです。 むずがゆさは度々感じます。 |
トイレ | おしっこはマシになっても うんちが痛いです。 下剤は飲まなくても良くなりますが、 水分摂取量の調整は継続です。 |
薬 | 弱めの薬で耐えられるようになり、 飲まなくて平気な時も。 |
処置 | 外の見える傷はほぼ綺麗に。 軟膏は中に注入するようになります。 出血はたまに。 |
運動 | 動きはゆっくりですが、 響くような痛みはしません。 バイクに乗っても大丈夫に。 |
定期受診が地獄
退院後2週後、1ヶ月後あたりで受診がありますが、地獄でした。
激痛です。傷が癒着している場合は、裂かれます。
「力を抜いて」と言われますが、無理でしたね。気を失いそうでした。
幸いなことに経過は良く、2回の受診で済みましたが、場合によっては増えることもあります。しっかり治しましょう。
再度、受診の必要性は?
その後の受診は、ありません。
主治医からも「何かあったら来てください」と告げられます。
〜6ヶ月目:違和感と排泄時の痛みが残る、便が細い、運動○
一気に6ヶ月目まで飛びますが、2ヶ月目以降は薬もほぼ飲まず、徐々に動けるようになっていくばかりです。
3ヶ月目になれば、円座がなくても大丈夫になり、普段の生活はお尻を気にすることもなく、運動もある程度できます。
残る症状はトイレ関連が主に
肛門周辺の違和感は、まだ残ります。
なんとなくですが、「直腸が短くなった感じ」です。
あとは、便が硬い時には痛みが強いです。また、細いんですよね。水分管理を怠れば出血も起こりそうなので、お気をつけください。
肛門や直腸が狭くなっているんだろうなって感じます。
〜7ヶ月目:痛みほぼ消失も違和感あり、便が太くなる
7ヶ月目にまでなれば、ほぼ元通りです。
運動も負荷の強いものが可能ですし、筋トレしてもジャンプしてもなんら問題なしですよ。
便も太くなってく
便の太さも太くなっていきます。
6ヶ月と7ヶ月で違うかと言われると、この辺りは根拠がないかもしれません。あくまでぼくの場合です。
術後経過のまとめ
経過は以上です。
いぼ痔の手術を受けて完治までの期間は、半年以上となりました。
薬や処置、トイレ、水分摂取に食事など気をつけることも多く、思った以上に大変です。
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入院、手術をするにあたって気をつけたいこと
経過をまとめながら、入院、手術をするにあたって気をつけたいことが思いつきましたので、まとめます。
気をつけたいこと
- 入院する時期とタイミング
- 風邪|咳、くしゃみはつらい
上の2つには特に気をつけたほうがいいですよ。
入院する時期とタイミング
術後は思っている以上に行動が制限されます。
季節
暖かい季節がオススメで、寒い冬は避けたいです。
理由は、冬場だと単純に着る服が多くなり、トイレや処置のたびに寒さや煩わしさを感じやすくなります。着るのも大変ですよ。
なので、服の量が少ない暖かい季節がオススメになります。春であれば暖かくなるばかりなので言うことなしですね。
寒くなる季節までに辛い時期を乗り越えたいものです。
仕事の休み
仕事の休み期間にも気をつけたいです。可能な限り長く休みを貰えるように交渉してください。
入院期間は2週間だからといって、ギリギリだとキツすぎますよ。
1ヶ月でもまだヨタヨタなので、休みは長くもらえるだけもらっておきましょう。
今では可能になった在宅ワークも導入できると助かりますね。
家庭の事情
仕事の休みと同じですが、まだ小さい子がいてお世話が必要な場合にも気をつけたいです。
もしくは、介護が必要な家族がいる場合ですね。
タイミングを逃しがちになるかもしれませんが、パートナーもしくは家族に理解とできる限りの協力を求めるなどして、自分の入院手術に備えたいものです。
ぼくの場合は、未就学児の子どもが2人いましたが、妻の尽力と祖父祖母の援助のおかげで乗り越えられました。
咳はつらい|風邪に注意
次に風邪は注意です。特に咳やくしゃみですね。
衝撃がお尻に響き、痛みを誘発してしまいますよ。
「手術するタイミングは春が良い」とお伝えしましたが、花粉症をお持ちでくしゃみが出やすい人は、春であっても避けたいタイミングになるかもしれませんね。
入院、手術をするにあたって気をつけたいことのまとめ
以上、気をつけたいことでした。
いぼ痔に限ったことではありませんが、タイミングはいいに越したことはありません。
ただ、あまりベストなタイミングもありませんので、見極めすぎてタイミングを逃さないようにご注意ください。
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この記事のまとめ
いぼ痔の手術後、完治までは半年以上かかります。術前程度まで動けるようになるには、7ヶ月〜8ヶ月みておいた方が確実です。
また、術後は思った以上に痛みや処置、動きや日常生活の制限があり、相当つらい経験となりますよ。
しかし、確かに手術は受けて良かったです。今ではお尻を気にせず、動き回ることができています。
この情報を知っているか知っていないかでは、気持ちの持ちようも前向きに変えられますよね。ぼくのこの経験が参考になれば嬉しいです。
薬で治る段階でも慎重に
最後に、いぼ痔に対しての治療薬もありますよね。確かに薬で治る段階もあります。
しかし、一度いぼ痔として膨らんでしまうと、同じ場所が何度も膨らみやすくなるので、早めに専門医の受診をお勧めします。
併せて、下記には排便で気をつけるポイントをまとめた記事もありますので、ぜひご覧ください。
【うんちはいきまずに】いぼ痔になった作業療法士が踏ん張らない排泄を解説します|骨盤底筋群のケア – ちくし夫婦
日頃のうんちで息んでませんか?実はいぼ痔のきっかけを自分で作っているんですよ。あなたも隠れ痔があるかもしれません。痔のリスクを回避するための「踏ん張らない排泄」を作業療法士ながら実際にいぼ痔を経験したぼくがお伝えします。日々の排泄です。ボディケアとして見直してみてくださいね。