産後のママって思っているよりも大変|全パパに知っててほしいあなたのパートナーと産後ケアのこと
こんにちは。
作業療法士のみつひろです。
パパとしてできることって?
パパにどうやって伝えるのが正しいの?
こんな疑問を解決します。
出産後のママの負担って相当大きいものです。理由は、今までに経験したことのない育児や自分の体のトラブルに直面するから。
その時期に十分なケアをせずにこじらせると、体のトラブルだけでなく育児、夫婦関係のトラブルなどにも広がってしまい、長く尾を引く可能性もあります。
出産から数ヶ月過ぎて体が落ち着いた後にも腰痛や肩こりなどの不調に悩まされたり、お子さんのことを可愛く思えなかったり、夫や周りの人にまでイライラしたりと心当たりのある人もいらっしゃるのでは?
そんな事態を回避し、自然な笑顔で笑って、楽しく子どもと過ごすためにも是非読み進めてください。
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産後のママはどんな状態になっている?
導入でも書きましたが、産後のママって思っている以上に大変なんですよね。妊娠中も大変、出産も大変、産後も子育ても大変と大変づくし。そんなママを支えられるのはパパだと思っています。
パパはママの良き理解者ですよね。
パパからのサポートも含めた産後ケアであってください。
産後ケアって?
産後ケアは、産後のママの体と心を綺麗に整えるために行うケアのことです。
出産を終えたママってお子さんが産まれて嬉しい反面、体には大きなダメージを負っています。退院してしまえば体が十分に回復していないのに育児に追われるようなるんです。体のみならず気持ちの浮き沈みがあったり不安感があったりと、心のコントロールも上手くできない状態になるんですよね。
産後のママの状態は?
個人差はあり、程度ももちろん様々です。
まずは、ママの状態を良く理解しましょう。
出産後のママの状態〜体〜
- 内蔵、骨盤へのダメージ:
出血が続いたり、尿もれや
排泄時の痛みを感じる - 皮膚、筋肉へのダメージ:
裂けた傷の痛み、筋力低下や
損傷で力が入らない
お腹やお股の外見に影響する - 不快感:
痛み、出血や尿もれ、痔による
治療や排泄時の管理が手間になる
おっぱいが張って不快に感じることも - 全身への影響:
無理したり庇うようになり
腰や肩などへの負担に
肩こり、腰痛、腱鞘炎、
筋肉痛、倦怠感など様々
特に骨盤周りには交通事故級のダメージを負うと言われているんですよ。
交通事故って下手したらずっと後遺症として残りますよね。産後も同じです。
それくらい一大事。しっかりとした産後ケアも必要になります。
出産後のママの状態〜心〜
- メンタル面の変化:
変化の波が大きくなり、
ひどく悲しくなることも
訳もなく涙が出たりする - 不安感:
とにかく不安に感じる
気になることが多くなる
少しのことで傷ついたりする
日中は孤独感とプレッシャー - SOSが出せない:
助けてほしくても上手く言えない
強い母だって見せようとする
特に産後の3ヶ月程度は、体の緩さやホルモンバランスの変化から、体も心も不安定な状態で過ごしています。
ママのメンタルが不安定な状態は「なりたくてなっている訳ではない」と念頭に置いていてくださいね。
最後に挙げたようにSOSをすんなり出せない方もいらっしゃいます。
「自分が頑張らなくてはいけない」
「迷惑をかけるわけにはいかない」
相手が夫であろうと両親であろうと、近い関係の人にすら甘えきれない人もいるんです。下手をするとドツボにハマっていくパターンだってあります。
することが出産前より単純に増える
- 生活環境の変化:
単純に育児という負担が増える
気軽に外出できない
上の子がいる場合の対応 - 自分の体のケア:
今までになかった筋力低下への対策
力が入らず思うように動けない対策
育児という言葉で済ませてますが、育児といっても授乳、オムツ替え、沐浴、着替え、抱っこ、寝かしつけ、各々に準備と片付け…色々と含まれていて大変な作業です。
書き出した限りであれば、そうでもなさそうな印象を持つかもしれません。しかし、これに普段の家事や自分のことも含まれるとなるとどうでしょうか。
それに、そもそも自分の体も思うように動かせない中、赤ちゃんのお世話をしなければならないのは相当な負担です。
無理し続けなければならなくなります。
思うような育児もですが、体のケアも十分にできないですよね。
ママを助けてあげられるのはパパ
いきなり訂正ですが、「助けてあげる」と言うのは間違いです。
育児はママの仕事ではありません。パパも当事者ですよね。育児は2人で力を合わせてするものだという自覚が重要です。
「お手伝い」なんて思っていたらママの導火線に火をつける事になりかねませんよ。
「家のことは妻がするもの」
この考えは、後々家庭崩壊にも繋がりかねないと考えます。
なのでパパは、育児を率先してしましょう。
授乳、オムツ替え、沐浴、着替え、抱っこ、寝かしつけ、各々に準備と片付けなど
どれもママの仕事とは決まっていませんよね。
パパは”お手伝いさん”ではないはず。
“父親”です。
ママの産後ケアには、パパからの支援も含まれます。パパには重要な役割があるんですね。
気をつけたいのは、言葉だけの支援
「大丈夫?」って言葉も危険です。
ママの返事は「大丈夫」って悟りを開き穏やかそうな表情で答えてくれるのではないでしょうか?
それはパパの思う大丈夫ではなく、大丈夫じゃないというメッセージです。陥りやすい間違いですよ。
本当はどう思っているのか、何を必要としているのか、しっかりとコミュニケーションをとることが重要です。コミュニケーションとしてますが、話を聞くだけでも楽になるのではないかなと思います。
ママの中には「いちいち聞かなくても自分で考えて動いてくれ」と正直思っている方もいらっしゃいます。そんなんで喧嘩になったら勿体無いです。
何かが必要かどうかを聞くときにも「〇〇しておくね」と先手を打つように対応をしたいものです。
パパのサポートってめちゃくちゃ必要とされています。それも含めて産後ケアです。
パパの自覚問題について
ちなみに、ぼくもそうだったのですが、男って本当にわかってないんです。だから、ママからしっかり伝えてあげてください。
「泣かれたら面倒だもん」
「家に帰ってきてまで仕事したくないし」
なんて思っているパパが多いはずです。
女性からしたら致命的な考えだと思われるかもしれませんが、本当にわかってない場合があります。
「あなたを必要としているんだよ」というママからのメッセージが届けば、パパの姿勢も変わりますよ。
「ハイスペックなパパだよね」
「他のパパはそんなことできないよ」
こんな言葉をかけてあげると喜んで変わるのでは?
くすぐられないと響かない生き物なんでしょうね。
諦めて伝えてあげてください。
それでも無理なことはある
パパのみならず親であったり友人であったりと頼りになる先はあるのだけれど、それでも無理な時ってありますよね。
そんな時は第3者によるサービスを使いましょう。家事代行や育児代行、短時間の預かりサービス、ベビーシッター、便利グッズなど人の手や物の力を借りまくるのも手だと思います。
実際に自動で揺れるベビーベッドやミルクの保温器、自動搾乳機などをレンタルしたり購入したりと
家事代行や預かりは利用しませんでしたが、本当は利用しておきたかったと今になって思っています。
最後にぼくの失敗談
さんざん偉そうに書いてきましたが、我が家も妻が産後うつのようになったりと無理させてしまったのです。
今話を聞けば、「働いているのに協力を求めるのも心苦しかった」「親にももっと頼りたかったけど、負担になるだろうなって甘えきれなかった」と話してくれました。
ぼくの失敗談です。もっとフォローしてあげられたのではないかなと。今はそんなことがないように些細なことでも確認し合うようにしています。
「わかってくれるだろう」はすれ違いを生む原因になります。
期待すると失敗しますよ。
産後のママにしてあげられることで困ったら
ママが喜ぶことってなんだろうなと。
プレゼントや美味しいご飯と色々ありますが、とにかくママは「お一人様時間を満喫したい」と考えているのではないでしょうか。
エステ、岩盤浴、お友達とランチ、ウィンドウショッピング、寝るも含め。
慌ただしい育児から抜け出し、1人で出かけるのは何にも変えられない最高のプレゼントだと思います。
ただ、安心して出かけられるかというとパパ次第になりますよね。
「パパに育児や家事を任せるのが不安」と考えるのも無理のない話です。安心して任せられるようになってもらいたいものですね。
何かしてママを喜ばせたいなと思ったら、お一人時間のプレゼントをお勧めします。
ママが安心して出かけられるように育児も家事も率先しましょう。
産後のママって思っているよりも大変|個人差はあるけど知っててほしい産後ケアのことのまとめ
産後にくるママへの負担って相当大きいものです。
理由は、今までに経験したことのない育児や自分の体のトラブルに直面するから。
その時期のママの体の特徴をしっかりと理解して、適切なサポートが重要になります。
その時期にしっかりとケアをせずに、こじらせると体のトラブルだけでなく育児、夫婦関係のトラブルなどにも広がってしまい、長く尾を引く可能性もありますよ。
そして、パパだからこそできるサポートは重要です。パパからのサポートも産後ケアには含まれています。パパも当事者として育児に関わっていきましょう。
パパ向けなのかママ向けなのかわかりにくい記事になってしまいました。失礼しました。
しかし、パパママ共に自分のために、家族のためにママの健康って重要です。ママが元気で明るいと家庭全体が明るくなるからです。
無理に明るくしろという訳ではありませんが、太陽くらい大事な存在なんですよね。
ご相談ください
「具体的にパパを変えるのってどうしたら?」
こんなことが疑問に思ったらお気軽にご連絡ください。
産後ケアは必要なのか |産後にズレやすい体の特徴を理解し、上手く利用して適切なケアを受けましょう – ちくし夫婦
産後ケアはただ必要なだけでなく正しいケアが必要です。ケアをしない、もしくは間違ったケアであれば、体は綺麗に戻りません。本記事では、正しい産後ケアの必要な理由を知っていただくために、妊娠出産によって体に起こる変化と生活スタイルが体に与える影響をお伝えします。