【もうセルフケアで悩まない/自分磨きのガイドブログ】 Written by Sayo

骨盤底筋群のトレーニングで姿勢が綺麗になる?【理学療法士が解説します】

Body-Care

こんにちは。
理学療法士のSayoです。

  • 「骨盤底筋群をトレーニングすると姿勢が綺麗になるって本当なんかなぁ」
  • 「骨盤底筋群と姿勢と関係するのって何で?」

こんな疑問を解決する記事を用意しました。

結論、骨盤底筋群のトレーニングをすることで、間接的に姿勢が綺麗になります。

間接的に?ん?と思われたのではないでしょうか?

「間接的に」とは、トレーニングをすることで「ついでに姿勢が整う」のであって、トレーニングをしたからといって直接的に姿勢が良くなるわけではないからです。

「なんだ直接的ではないんだね」と思われたかもしれませんが、骨盤底筋群のトレーニングは体調を整えるだけでなく、姿勢を綺麗に整えるきっかけにもなると知っていただけると嬉しいです。骨盤底筋群の可能性をカラダのプロである理学療法士が2人の子を持ち、我が身をもって経験し学んだノウハウをお伝えします。

この記事では骨盤底筋群のトレーニングをすれば姿勢が綺麗になる理由をお伝えするので、ぜひ読み進めてくださいね。

ですが、正直言って難しいです。なんとなく姿勢が綺麗になるんだなとわかっていただけたのであれば、読まなくてもいいかと思います。それ以上に読むメリットは、「姿勢が運動にどう影響しているのかをしっかりと理解できる」ってくらいなので、もし志高く読まれるのであれば覚悟してお読みください。

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骨盤底筋群のトレーニングで姿勢が綺麗になる理由【理学療法士が解説します】

ウエアをきた女性の後ろ姿

再度結論ですが、骨盤底筋群のトレーニングをすることで、間接的に姿勢が綺麗になります。

理由は、「骨盤底筋群の動かしやすさや感じ方が姿勢の違いで変わるから」です。

  1. 姿勢により力を入れやすさと感覚が変わる
  2. 姿勢と腹圧による関係(内からの力と外からの力)
  3. 姿勢と重力の関係

上記の3つのポイントで深掘りしていきます。

ちなみに姿勢、姿勢って簡単に言ってますが、立つ、座るといった格好や構え方のことです。姿勢によって動き易さが変わるので、「姿勢と動き」って切っても切り離せないものなんですよ。骨盤底筋群に限らず使える知識です。

1.力が入れやすく感覚を掴みやすい姿勢

姿勢により力の入れやすさと感覚の掴みやすさが変わります。

例えば、おしっこやうんちをする時をイメージしてください。立ってするよりも座ってする方が楽に出せますよね。寝ている時はしにくいはずです。

立って座って寝ての違いは、大きな違いの例でした。
次の例は、座ってするうんちの姿勢について細かく条件を変えた違いです。

いざうんちをするとなると少し前傾姿勢になりますよね。逆に後ろにのけぞった姿勢ではどうでしょうか?おそらくお腹に力が入れにくくなりますよね。同じ座った姿勢でも、上半身の傾きの違いだけで、うんちのし易さに影響が出るんです。

このように”姿勢が変化で力の入れ易さが変わること”が1つ目のポイントです。

骨盤底筋群との関係は?

骨盤底筋群でも横になっている時、座っている時、立っている時、動いている時とで力の入れ易さが変わります。骨盤底筋群のトレーニングでは各姿勢での働き方を意識してトレーニングする必要があります。

ちなみに「うんちを出そうとしていきむ」のはNGです。後で少し触れます。

2.姿勢と腹圧の関係

次に姿勢と腹圧の関係を知ると、トレーニング効果を出しやすい姿勢がどんな状態かを知ることができます。

先ほどのうんちの例がここでも使えます。「姿勢が変わることで力の入れ易さが変わったこと」を具体的にみてみると、「腹圧が上がった状態」に変化しました。

つまり、姿勢が変わったことで腹圧が上がり、うんちを出しやすい状態になったのです。先ほど「いきまない」とお伝えしましたが、本来うんちはいきまずとも姿勢で変わった腹圧の影響だけでスルスル出てくるのが普通なんです。

骨盤底筋群との関係は?

腹圧を上げると自然とうんちが出しやすくなったように、骨盤底筋群が腹圧により引き伸ばされれば動きと感覚を感じやすくなります。

より分かりやすくするためにイメージしてもらいたい場面は、肘を曲げる動きです。手に何も持っていない状態で肘を曲げるのと、ダンベルをもった状態で曲げるのとでは、肘を曲げる筋肉に意識を向けやすくなりますよね。骨盤底筋群に置き換えると、腹圧による抵抗があるかないかで意識のし易さが変わるのです。

内からの力と外からの力

姿勢と腹圧の関係としましたが、腹圧がカラダの内部で発生する力であるのに比べ、ダンベルは外部からの力になります。つまり、筋肉を動かすにおいては、内外問わず刺激を感じながらのトレーニングが有効なんですね。骨盤底筋群に限らず、すべてのトレーニングについて言えることです。

ちなみに、骨盤底筋群でダンベルを使うことはできません。なので腹圧を上手にかけたり、タオルを当てて外から刺激を加えたりしてトレーニングを行なっていきますよ。

このように姿勢には内からの力と外からの力が関係していることが、2つ目のポイントです。

3.姿勢と重力の関係

最後に姿勢と重力の関係では、「重力はかかって当たり前」って感じがありますが、重力がどうカラダの動きに影響しているかを考えてみると面白いです。

重力がカラダに即座に影響するといえば、ジャンプした時がイメージしやすいです。当たり前ですが、重力があるので大して高く飛ぶことができません。そして着地のときには重力により引かれるので大きな衝撃が発生しています。

逆にゆっくりと重力が影響する場合は、スマホ首、ねこ背、背骨や膝の軟骨が潰れるなんてところでしょうか。姿勢の変化として影響が現れててくるのです。カラダが重力に引かれれば、無意識のうちにラクな姿勢をとりがちになります。ラクな姿勢を長く続けることで先ほど挙げたスマホ首やねこ背などの状態になってしまうんですね。

骨盤底筋群との関係は?

もちろん骨盤底筋群にも影響しています。骨盤底筋群は、内臓を支える役割がありますが、それ自体は骨で支えられておらず、ハンモックのように宙ぶらりんなんですね。なので、重力によるストレスを常に受け続けている状態です。

常に緊張している状態が続いているので、言ってしまえばカチンコチンに硬くなっているんですよ。肩こりなどのイメージをしてもらうといいです。肩こりでは痛みや首の動かしづらさを感じることでしょうが、骨盤底筋群が硬くなると排泄に支障が出たり、骨盤周りに痛みを感じるなど、いいことはありません。

重力の影響を即座に受ける場合はどうすることもできないのですが、ゆっくりと影響を受ける姿勢の変化は対策できますよね。極端な話、姿勢が綺麗じゃなくならないように注意する必要があります。

重力の影響とは切っても切り離せないものということが、3つ目のポイントです。

3つのポイントを理解して骨盤底筋群をトレーニングする

今までに「力の入れ易さが姿勢により変わる」「内からの力(腹圧)と外からの力(ダンベルなど)を利用する」「重力による影響」を説明してきました。正直、難しいですよね。姿勢の影響と言っても一概には言えないのです。だからこそ難しく複雑になってしまうのですが、ここまでわかっているとトレーニングの時に意識して調整することができます。

「骨盤底筋群のトレーニングで姿勢が綺麗になるんだな」って何となくでも理解してもらえれば幸いです。

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姿勢を意識して骨盤底筋群を鍛えていきましょう!

骨盤底筋群のトレーニングをすることで姿勢は綺麗になります。

間接的にはなりますが、姿勢を意識したトレーニングの重要性を知っていただけたのではないでしょうか?

最後に内容をおさらいしましょう。

「骨盤底筋群の動かしやすさや感じ方が姿勢の違いで変わる」という原因を3つのポイントでお伝えしました。

  1. 力の入れ易さと感覚の掴みやすさが姿勢により変わる
  2. 内からの力(腹圧)と外からの力(ダンベルなど)を利用する
  3. 重力による影響

でしたね。
難しい内容だったのですが、「姿勢が運動に与える影響」をここまで理解できていると、「なんでこんなことになったんだろう?」という疑問をご自身で解決することができます。また解決するだけでなく、怪我や病気にならないように対策することもできるんですよ。

それって、不要なコストを削減することにもなります。好きなことに時間をかけられないとか病院通いの生活なんて想像すると嫌じゃないですか?

「いつまでも健康に」「いつまでもあなたらしく」「あなたの周りまでも明るくする存在に」なんて思いながら日々活動していますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。セミナーやイベント情報も確認できます。

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【膣トレとは骨盤底筋群(おまた)のトレーニング|嬉しい効果と鍛え方】