姿勢改善に市販のコルセットは効果あり?|天然コルセットを鍛えよう|正しいドローインを解説
こんにちは。
腰痛があることでコルセットを薦められた経験はありませんか。もしくはウエストを細く見せたいから使っているという方もいらっしゃるかもしれません。確かにコルセットを装着すれば痛みが和らいだり、ウエストが細く見えるのは間違いありません。
しかし、リスクもあると知っておいてください。知らずに使い続けていれば、腰痛が治らないばかりか、治ったとしても腰痛を繰り返す体になりかねません。また、美しくくびれた体にもなりませんよ。
いずれも解決する理想的な方法は、あなたが生まれた時から持っている「天然コルセット」を使うことです。天然コルセットを使えば、上記のお悩み解決はもちろん、いくつかのオマケまでついてきます。
この記事では、市販コルセットに期待する効果やメリット、デメリット(リスク)、コルセットに頼らない理想的な解決策(腹横筋のトレーニング方法と使い方)をご紹介します。
もくじ
- 姿勢改善に効果あり?コルセットのメリットとデメリット
≫コルセットの効果
≫コルセットのメリットとデメリット
≫一時的な使用は吉、長期間の使用は凶 - 天然コルセット「腹横筋」のトレーニング方法と使い方
≫天然コルセット(腹横筋)とは
≫腹横筋のトレーニング方法
≫腹横筋の使い方
≫習慣化させよう/習慣化のコツ - この記事のまとめ
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腰痛改善や姿勢改善の効果あり?コルセットのメリットとデメリット
コルセットは、腰の痛みが特に強い時やくびれてみせたい時にはもってこいです。
ですが、期待できる効果、メリットとデメリットを知らずに使い続ければ思わぬ後悔につながります。
・コルセットの効果 ・コルセットのメリットデメリット ・一時的な使用は吉、長期間の使用は凶
まずは、コルセットの「効果」を説明します。
コルセットの効果
コルセットは、体幹に外から圧力を加えることで腹圧を高めます。腹圧が高まると腰回りの背骨が安定し、周りの筋肉に力が入れやすくなる(=体幹が安定する)ので、楽に動けたりするのです。土台が安定して腕や足が動かしやすくなるという具合です。
痛みで筋肉の働きが悪い時、その筋肉の代わりになってくれているんですね。動きが少なくなる分、患部への刺激が減るので痛みが軽減できるのです。
ですが、本来の腹圧を高める役割を持つ「筋肉」がコルセットで固定するために働けなくなり、筋肉が弱くなるという副作用もありますよ。これらも含めたコルセットのメリットとデメリットをお伝えします。
コルセットのメリットとデメリット
コルセットのメリット
- 体幹が理想的な位置で固定される
→体幹が安定
→腰痛が軽減される - 体幹が細く見える(くびれ)
- 怪我防止
コルセットのデメリット
- 体幹の動きを制限する
- 体幹の筋肉が弱くなる
- 体幹以外の部位に痛みが出ることがある
- 装着が手間
- 全員がくびれができる訳ではない
- 尿もれが悪化することがある
- 呼吸機能が弱くなることがある
- 自律神経が乱れて健康と遠ざかることがある(便秘、不眠など)
デメリットが濃いですね。ダークな感じにしかなりませんが、事実です。
メリットに怪我防止のためと書きましたが、筋肉が弱くなることで怪我が発生しやすくなる可能性もあります。
一時的な使用は吉、長期間の使用は凶
初めにお伝えした通り、コルセットに頼らなければいけない場合に限った一時的な使用にとどめることをオススメします。
「コルセットを使わないで」という訳ではありません。「腰痛が悪化した」「ぎっくり腰になった」そんな時は迷わず使用してくださいね。
次からは、コルセットに頼らない方法をお伝えしていきます。ポイントは、「天然のコルセットを鍛えよう」です。
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天然コルセット「腹横筋」のトレーニング方法と使い方
天然コルセットを使えば、市販のコルセットならではのデメリットもトラブルも回避することができます。そんな天然コルセットについて説明していきます。
・天然コルセット(腹横筋)とは ・トレーニング方法 ・腹横筋の使い方 ・習慣化させよう/習慣化のコツ
先ほどお伝えした通り、コルセットを必要としない体になる為には「天然コルセット」を鍛えることが重要です。
天然コルセットとは
天然コルセットとは、腹筋群の一つである「腹横筋」のことです。腹直筋は聞いたことがあっても、腹横筋はあまり耳にしたことがないのではないでしょうか?
腹直筋は、シックスパックで有名な筋肉で表面からも見える筋肉(アウターマッスル)であるのに対し、腹横筋は、腹直筋や腹斜筋よりも内側にある外からは見えない筋肉(インナーマッスル)になります。
コルセットの効果で説明した「腹圧を高める」働きをする筋肉が、腹横筋になります。
つまり、腹横筋を鍛えれば、腹圧が高まり、体幹の安定性が高まり、運動しやすく、怪我のしにくい体になれるんです。コルセットの効果と同じなので”天然コルセット”なんですね。
腹横筋を鍛える効果は、運動面だけでなく、見た目も変わります。具体的には、ぽっこりお腹(内臓下垂)やとれにくいぜい肉(姿勢不良からの低代謝)に影響し、ボディラインの改善に期待できる筋肉となります。
腹横筋のトレーニング方法(鍛え方)
腹横筋は「呼吸」のトレーニングにより鍛えることができます。
次の手順を確認しながら、仰向けで深呼吸を繰り返しましょう。
腹横筋トレーニングの手順
- 仰向けになります
- お腹を凹ませます
- 凹ませたまま息を吸います(10秒)
- 凹ませたまま息を吐く(10秒)
- 凹ませたまま息を止める(10秒)
※3〜5の手順を2〜3セット繰り返します
「お腹を凹ませたままキープ」
「胸(肋骨)を最大限に膨らませる」
この2つがポイントです。
凹ませる前の様子
凹ませている様子
実際にしてみるとわかりますが、凹ませながら呼吸を行うと力が抜けそうになるんですよね。特に空気を吸う時から吐く時に切り替わる時に力が抜けやすいので、抜けないようにトライしてみてください。
鍛えられている人は、力が抜けず、何なく繰り返すことができます。
注意点
- 腰が痛い人は膝を立てても結構です
- 床と腰の間に手を入れてみて、お腹を凹ませた時に間が狭くなるようでしたら間違いです
※腹横筋の力は、骨盤や背骨を動かす力とは違います
簡単そうで意外と難しいドローイン
ちなみにこの腹横筋トレーニングが「ドローイン」の正しい方法です。
正しく説明できるセラピストって割と少ないみたいで、間違ったままトレーニングしている人に何度も出会ったことがあります。
腹横筋の力ではなく、腹直筋などのアウターマッスルの力でお腹を凹ませているので治ることもありませんし、かえって腰痛を悪化させることにもなります。変に力んでいるだけです。
「力が抜けやすい」とお伝えしたように、ドローインの状態を維持し続けることから練習しましょう。良い効果は期待できませんので、ご注意くださいね。
ついでに胸式呼吸の練習に
ドローインをしながらの呼吸は、胸式呼吸の練習にもなっているんですよ。
続けていると、胸の周りが柔らかくなって次のようなメリットを期待できます。
- 猫背になりにくくなる
- 肩こりになりにくくなる
- 首こりになりにくくなる
- 腕が楽に上がるようになる
- バストアップが期待できる
- 顔が小さく見えるように
- ほうれい線が薄くなる
- 首のシワが減る姿勢が良くなる
市販のコルセットに頼らずとも、天然コルセットを鍛えることでこれだけ多くのメリットがあるのです。
腹横筋の使い方
腹横筋は思いついた度に意識して使ってください。使い方と書きましたが、「常に使い続ける」くらいの感覚まで持っていけるのが理想的です。
イメージとしては、ながらトレーニングのように何をする時でも常に腹横筋を働かせておく感じですね。
トレーニングでお腹を凹ませキープする(腹横筋を働かせる)感覚が掴めたのなら、凹ませた状態を立った時や座った時、歩いている時も携帯をいじっている時も意識して実践してみてください。
実際に腹横筋を働かせてみると、椅子に深く座れなかったり、背中を丸くできなかったりしますよ。自然と背筋が伸び、顔が上がるようになります。
腹横筋は、鍛えても使えなければ宝の持ち腐れです。腰痛予防や改善、ボディラインの改善などはもちろん、先ほどあげた胸式呼吸のメリットも無くなってしまいます。いつでも意識して使い続けてください。
習慣化させよう/習慣化のコツ
腹横筋を使えるようになった後は、習慣化させることが重要です。習慣化できていない場合も宝の持ち腐れなんですよね。
なぜなら、怪我(腰痛)やあなたが他人に与える印象も、一瞬の場面で決まってしまうからです。
普段から腹横筋が使えていれば、姿勢もキレイですし、変な動きになり怪我をすることもありません。なので、使えるだけでなくいつでも「使えている状態」にしましょう。
習慣化するためのコツ
腹横筋を使うことは、各スポーツやランニングといった他の運動のように繰り返せば習慣化されるので、ひたすら繰り返しましょう。
立ち上がった時、座った時、運転中、仕事中、子どもと遊んでいる時、調理中、洗濯中、お風呂の時、歯磨き中、、、とにかく思いついた時です。
ちなみにですが、腹横筋を使っていない姿勢に慣れている方は、習慣化するまで根気がいるかと思います。
しかし、挫けてもいいんです。
「腹横筋の使い方がわかった」それだけでもバッチリなんですよ。使い方は一度でも理解してしまえば、思いついた時に使えます。あなたの意識が変わったことが大事なんですね。
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この記事のまとめ
初めにコルセットのメリットとデメリット(効果とリスク)をお伝えさせていただきました。
簡潔に言えば、「コルセットに頼りすぎはいけない」ということでしたね。
間違えないで欲しいのは、全てダメだということではありません。痛みが強い時や美容のため一時的にくびれを強調したい時など、限定的に使うようにしましょう。
後半では、上記のトレーニングについてお伝えしました。特に天然コルセットと呼ばれる腹横筋に関する内容でした。
腰痛においても美容においても日頃からのトレーニングが重要です。
ぜひ、思いついた度に実践して腰痛予防はもちろん、綺麗なくびれを手に入れてくださいね。結果、市販のコルセット要らずになれば幸いに思います。
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